LOUIS VUITTON MEN's 2024FW トランクショーをレポート

LV2024秋冬のファッションショーに密着

今年1月にパリで発表された、LVメンズクリエイティブディレクターファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)による「ルイ・ヴィトン2024年秋冬メンズコレクション」(LOUIS VUITTON MEN's Fall-Winter 2024 show)。先日これの顧客向けファッションショー&受注会に招待されたので、レポートしていこうと思う。

そもそもファレル・ウィリアムス氏は2013年にリリースされた楽曲「Happy」をはじめとした数々のヒットソングを生み出している音楽界のヒットメーカーでもあり、ミュージシャンとしての地位は確固たるものである。

そんな彼が2021年に他界したヴァージル・アブローの後任として世界的ブランドのクリエイティブディレクターに決まった時は衝撃が走った。
専門学校を卒業しキャリアを積んだ有名デザイナーではなく世界的セレブが選ばれたのだから。

しかし、彼のデビューショーである今年の春夏コレクションに始まり、プレフォールコレクション、秋冬コレクションと、毎回新鮮でハッとさせられるワードローブの数々に、伝統と革新の融合、ラグジュアリーファッションのあり方の刷新を感じざるを得ない。

パリからアメリカ西部へ、旅するLV

まず目に入ったのは赤いLV✧versの文字が目を引くバックボードだ。アメリカ西部の荒野にエッフェル塔が立っている斬新なデザインはまさに本コレクションのテーマである「パリからバージニアに旅するルイヴィトン」を表している。

ウエスタン、ヴィンテージ、ラグジュアリーの融合

アメリカ西部というだけあって至るところにウエスタンなスピリットが息づいていた。
ウエスタンブーツやテンガロンハットは言わずもがな、ジャケットにあしらわれたLVシグネチャーのスタッズ、ユニークなステッチ、フリンジ、カウボーイの描かれたポスターに出てきそうなフォント、ロープで書かれたLOUIS VUITTON、細部に至るまでがカウボーイのそれなのだ。

そしてそのどれもが、単に荒々しく武骨な西部荒野の雰囲気ではなく、確実にセレブのオーラとエレガントさを纏っているのだから本当に緻密で秀逸なコレクションと言えるだろう。
素材に注目しても、バックパックにはヴィンテージ調の少し柔らかいレザー、お馴染みのスピーディにはベルベットのようなヌバックカーフスキン、キャンバストートにはジャカードを使用していたりと、ツヤのある素材でTHE・ピカピカの新品というよりも、あたたかく風合いのあるヴィンテージライクな仕上がりが目立った。

顧客を魅了する遊び心のあるデザインとカラー

ウエスタンなあしらいの中でも、ターコイズカラーの扱いには特に目を引かれた。ジャケットのボタンやバッグに付いたボールチェーン、スピーディのカラーバリエーション、あらゆる場所にターコイズが仕込まれている。それはまさに天然石を彷彿とさせ、旅の相棒のプリミティブでヴィンテージ感のあるアクセサリーを想像させる。

さらにスピーディのバリエーションであるディープなブルーは、ファレル氏がプレフォールコレクションのショーでも使用していた印象的なブルーのライティングに通ずるものを感じる。

カラーリングのセンスもさることながら一番印象的だったのは、LVの代名詞でもあるダミエのアレンジパターンだ。

ファレル氏は以前にも春夏コレクションでダミエをカモフラージュ柄にアレンジしていたが、今回のアレンジには舌を巻いた。

「カウモ・フラージュ」と称したそのパターンは名の通り牛柄とカモフラージュのMIXだ。このカウモ・フラージュは見れば見るほどしっかりと"カウ"であり、それをカモフラージュ、そしてダミエの持つピクセル的な性質からモザイクパターンにも見せているこのシリーズはなんとプレイフルでファッショナブルなのだろうか。

今後のLVコレクションにも期待!

先月6月18日に早速発表されたルイヴィトンの2025春夏コレクション。

そこでもファレル氏はダンディかつエレガントに再解釈したメゾンのコードを魅せてくれた。
彼の織りなすダイナミックなコレクションからは今後も目が離せなさそうだ。

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