<クワイエット・ラグジュアリー>が2024年もトレンドを牽引

そもそもクワイエット・ラグジュアリーって?

クワイエット・ラグジュアリーとは、ロゴやモチーフが押し出されているような派手で目立つデザインを避け、抑えた色合いや柄で素材の上質さを引き立てるファッションのこと。

クワイエット・ラグジュアリーの前身は、2015年前後に世界的なファッショントレンドに浮上した「ノームコア」。ノームコアスタイルの代名詞といえばスティーブ・ジョブス氏!シンプルで普遍的、周囲に調和する彼の服装はノームコアの見本だったが、最近は、ノームコアに高級感をプラスした「クワイエット・ラグジュアリー」というムーブメントにシフト。

アフターコロナで派手なファッションや攻めたスタイルがリバイバルしつつあった中でその動きを急激に凌駕しているのも注目ポイント。
誰かに見せびらかしたり、自慢することを必要としない真の富裕層が好むこのファッションにフォーカスしていきたい。

服の起伏を減らしたフラットなスタイル

柄やボタン、装飾など、服の起伏をなるべく抑えたフラットなデザインはクワイエット・ラグジュアリーを引き立てるスタイリングのひとつ。

フラットさが生地やシルエットの美しさが強調され、服そのものの品格が際立つ。

正規品の刺繍は歪みがなく、形が整っているのはもちろん、字が比較的細身。

「全て縦糸で織られていて立体感が際立つ」「Sの文字が若干左に傾いている」「PARISのフォントが丸みを帯びている」などが挙げられる。

写真で比較しないと分かりにくいが、偽物は「PARIS」の文字が若干角ばっていることが分かる。
もしロゴが縦糸で織られていても、平面的でのっぺりとしているというのも偽物の特徴のひとつ。

リュクス感漂うトーン・オン・トーン

同系色のコーデは落ち着きや品の良さを演出するが、同じ色ではなく似た色調で少し色をすらして重ねるのがトーン・オン・トーン。
トーン・オン・トーンを使いこなすと全体が落ち着いたムードに整うため、レイヤードスタイルにもぴったり。

偽物は規則的な縫われ方をしているので引っかかる方も多そう。

抜け感のあるセットアップ

スーツやスリーピースなどの正統派ルックも同様にクワイエット・ラグジュアリーのキホン。

ただし仕事用のスタイルではないのがポイント。秋冬はコート、ジャケット、ボトムスという組み合わせでスリーピースを仕上げるのもあり。

シルエットで少し遊びを取り入れて見るなど肩の力を抜いたセットアップスタイルがおすすめ。

きらめきは抑えつつメタリックでアクセントを。

黒やグレーなどで同色コーデ、かつシンプルさ重視だけではのっぺりした印象になってしまうことも。

そこで首元や手元などにメタリックなアクセサリーを取り入れて全体を引き締めるのもクワイエット・ラグジュアリーのテクニック。

光り物やレザーアイテムを部分的に取り入れることで気品のあるムードが漂う。

色がダークな時はシルエットやディテールで遊ぶのがポイント。

日常に気軽に取り入れられるクワイエット・ラグジュアリー!

「装飾の少ないフラットな服を取り入れる」、「同系色で色をずらす」、「抜け感のあるセットアップスタイルにまとめる」、「全体がダークな時は光る小物を取り入れる」などすぐにでもマネしやすいファッションスタイルなクワイエット・ラグジュアリー。

気軽にリュクスな雰囲気を纏えるこのスタイルをあなたもぜひ試してみては。

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